心と向き合うための第一歩は?
- 北林陽児
- 5月18日
- 読了時間: 3分
前回の記事では、
これからは心理療法の
スキルについて書いていくと
言いましたね。
また、心理療法とは、
ありのままを認めるためのスキル
なのだとも書いていました。
「ありのままを認める」というのは、
口で言うのは簡単なのですが、
実際に行うのはすごく難しいことです。
この道もう20年近い私でも、
今だに、認めていないものが残っています。
さて、では、
どのようにすれば、できるのか?
という話を始めてゆきましょう。
あ、心理療法と言っても
星の数ほどあるわけですが、
ことばにする®のスキル、
具体的なやり方について
書いてゆきましょう。
最初の最初の話から始めますが、
まずは、なんといっても、
目を閉じて、体の力を抜くことです。
私たちは、普段、目を開けて、
外界の情報を取り入れながら、
生活しています。
しかし、ありのままの自分、
それも、心の奥深くにある
ありのままの自分に気づくためには、
外界に惑わされてはいけません。
目を閉じることで、
外界を遮断して、
自分の内面に向き合う必要があります。
次に、体の力を抜くことと書きました。
目を閉じるのは分かりやすいですが、
体の力を抜くのは何故でしょうか?
実は、これも理由は同じで、
外界を遮断して、内面と向き合うためです。
私たちは、目や耳のような感覚器官から
外界の情報をインプットします。
そして、体の筋肉を使って、
外界へとアウトプットを行います。
ここで、力を抜くことは、
体をオフ状態にすることを意味していて、
外界へアウトプットを止めることを
意味しています。
つまり、
目を閉じることで
外界からのインプットを遮断し、
さらに、
体の力を抜くことで、
外界へのアウトプットも
遮断するということなのです。
ところで、ここで挙げた2つのこと、
「五感による外界からのインプット」と、
「筋肉による外界へのアウトプット」の
あいだでは、
私たちは何を行っているでしょうか?
感じる、考える、思う
とのような情報処理を行っています。
そして、そのような情報処理を
行っているのが、
「心」と言うわけなのです。
つまり、私たちには、
①五感でインプットして
↓
②心で情報処理
↓
③筋肉でアウトプットする
という流れがあるわけですね。
この流れの中で、
「目を閉じて力を抜く」ことで、
①インプットと③アウトプットを
遮断することですから、
残るのは、②「心」だけ
ということになるわけです。
そのようにしたとき、
感じる世界は、全て「心」ですから、
「心」と向き合うことができます。
「目を閉じて力を抜いて心と向き合う」の
典型的な例と言えば、夢でしょう。
夢は、心の奥深くにある情報が、
視覚的に表現されたもので、
100%の心の創造物です。
それと同じように、
心が作り出す世界を感じるために、
目を閉じて力を抜くわけですね。
どうでしょう?
おお、なるほど。
と思っていただけたでしょうか?
あるいは、簡単すぎたでしょうか?
まあ、まあ
今日は最初の最初ですからね。
これから私のスキルの秘密を
バンバン書いてゆきますからね。
焦らずお付き合いください。
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