言語に変換するとイメージが変化する
- 北林陽児
- 5月18日
- 読了時間: 3分
昨日、4月3日は、
心理療法によるセルフケアの
練習会を行いました。
月2回、ちゃくちゃくと、
心理療法を身近にしてゆきます。
さて、前回は、
例えば「上司」をイメージして、
視覚および体感イメージを
観察するということでしたね。
まあ、ここまでは、
誰でもできる普通のことで、
そこまで特殊性、魔法性はないですし、
実際に試した人も、
「だから何なの?だからどうなるの?」
みたいな感想だったかもしれませんね。
いやいや、魔法性はここから始まります。
このスキルは、
「ことばにする®」という名前ですが、
今のところまだ、
その要素が入ってきていませんからね。
最も重要なことは、そのイメージを、
言葉にすることなのです。
視覚イメージも体感イメージも、
言葉に変換することが可能です。
何故ならば、前回書いたように、
イメージとは、「自分の心の一部」
あるいは、「自分の心そのもの」
だからです。
言葉とは、
心を表現するためのものですから、
自分の心であるイメージも、
言葉で表現する、
言葉に変換することができます。
ここで重要なポイントは、
「変換する」というところです。
例えば1万円持っていて、
そのうちの3千円をドルに変換すると、
円はどうなるでしょうか?
円は、7千円になりますよね。
心の中においても、
これと同じことが起きます。
イメージを言葉に変換すると、
イメージは減っていくということです。
減っていくというよりは、
和らぐとか落ち着く方向に変化していく
というと実態に沿うでしょう。
具体的にいえば、
最初は怒った表情だった
上司の視覚イメージが、
だんだん怒りが収まって、
穏やかになって、笑顔になっていく、
というこようなことが起きます。
そして、最後は上司が光になって、
溶けるように消失しまたりします。
これは体感イメージについても同様で、
体の中にあったモヤモヤとかドンヨリ
といった体感覚は和らいでいって、
最終的には完全に消失します。
では、ここで、
上司の視覚イメージが笑顔になって、
体感覚がスッキリしたとしたら、
その時あなたは、どうなるでしょうか?
そう、上司のことが
好きでも嫌いでもない状態、
ニュートラルな状態になるのですが、
この状態のことをもって、
「悩みを解決した」
と言うことができるでしょう。
ただ、おそらく、
あなたがこれを読んで試したとしても、
いきなり変換することは難しいでしょう。
やっても、イメージは変化しない、、、
ということが起きる可能性が
高いと思います。
じゃあ、一体どうやれば良いのか?
と言う話は次回に譲りましょう。
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