top of page

食べ過ぎに関する相談事例

執筆者の写真: 北林陽児北林陽児

今日は、最近あった面白い事例の話をします。

 

食べ過ぎに関する相談だったのですが、興味深い展開がありましたので、相談者の許可を受けたうえで、紹介させていただきます。

 

相談者は、30代の女性で、晩御飯を食べ過ぎてしまうとのことでした。

 

食行動に限らずですが、「止めたいけれども、止められない行動」の裏側には必ず、何かの気持ちがあります。

 

実は、その気持ちに気づき、認めて、受容することができれば、その行動は収まります。

 

そのような行動を止めるためには、自分の心と深く向き合うことが本質的な解決策だと言えるでしょう。

 

今回の事例では、「食事の時の気持ち」と向き合って、心を深めていきました。

 

すると、最初は、楽しい、嬉しい、癒されるなどの気持ちが現れてきました。

 

そして、それらの気持ちの理由は、「自由にできるから」ということでした。

 

ということは、生活のどこかで不自由さに苦しんでいると推測されますね。

 

やがて本人も仕事では自由にできなくて、縛られてストレスを感じていることに気づきました。

 

なるほど。という感じですね。

 

 

 

 

自由に楽しく食べることで、仕事でのストレスを癒すことを目的に、沢山食べていたわけですね。

 

このように、止めたいけれども、止められない行動の裏側には、必ず本人が気づいていない、合理的な目的があります。

 

つまり、食べ過ぎという行動の裏には、実は隠れた必要性があって、

 

その必要のために行っているのです。

 

これは非常に重要な考え方で、「人間の全ての行動には、合理的なメリットや目的がある」という前提を覚えておきましょう。

 

そして、その前提に基づいて、心と深く向き合って、そのメリットや目的に気づければ、その行動から解放されるのです。

 

心はそういう仕組みになっています。

 

 

 

 

先ほどの食べ過ぎの事例で言えば、「仕事で自由にできず縛られているストレスを癒すため」が、合理的なメリット・目的です。

 

しかし、この気づきの内容では、いかにも浅くて、「深く向き合った」とは言えません。

 

その目的に気づいて、食行動を変えられたとしても、仕事のストレス自体は残っていますから、食行動以外の何かで癒す必要が残ります。

 

例えば、浪費とか、飲酒とか、、、それでは良くないわけです。

 

根本的には、仕事のストレスをどうにかする必要があります。

 

そのために、ここからさらに心を深めていくわけです。

 

つまり、自由にできない、縛られている、ストレスを感じる。

 

という問題に焦点を深めて、では、どうして自由にできないのか?

 

どうして縛られているのか?

 

どうしてストレスを感じるのか?

 

というレベルまで行くわけですね。

 

そして、それらのメリットや目的に気づくことができれば、仕事のときの気持ち、仕事のときの行動、つまり仕事のときの自分自身を変化させることができます。

 

つまり最終的には、そもそも、仕事でストレスそのものを、なくすことができます。

 

仕事のストレスが生じなくなれば、心を癒す必要性自体がなくなります。

 

これはまあまあ深い解決と言えるでしょう。

 

仕事のストレスをなくすには、わざわざ転職せずとも、心と向き合って、本当の気持ちに気づけば良いのです。

 

 

 

 

しかし、それでも「まあまあ」ですから、そこからさらに深めることができます。

 

しかし、その話は次回に持ち越しましょう。

Commentaires

Noté 0 étoile sur 5.
Pas encore de note

Ajouter une note
bottom of page