「ストレスフリーになりたい」という願いは、誰もが抱いたことがあるでしょう。
昨日は、そのための方法として、①自己肯定感を上げることと ②自己効力感を上げることの2点を紹介しました。
今日は、①自己肯定感を上げると何故ストレスフリーになるのかを説明しましょう。
心理学の理論では「対処のできない危険(問題)に直面した時にストレスを感じる」と考えると紹介しましたね。
結論を言ってしまうと、自己肯定感が高まると、この危険(問題)がなくなるからストレスフリーになります。
にわかには信じがたいかもしれませんが、これは私自身も体験しましたし、私の自己肯定感セッションを受けたクライエントにも共通的にみられる現象です。
自己肯定感を飛躍的に高めた人たちは、
・気持ちの上がり下がりの波がなくなって安定した
・イライラがなくなって、いつも穏やかで優しい気持ちでいられる
・嫌なことが発生することが減って、良いことばかり起きる
といった内容を共通的に報告してくれます。
自己肯定感を高めただけで、なぜこのような変化があるかと言えば、
自分自身だけでなく、周囲のことも肯定的に受け止められるようになっているからです。
・自分を愛する人は、人にも優しくできる。
・自分を嫌いな人は、人の悪口ばかりを言う。
と言うような言葉を聞いたことはありませんか?
自分の心の中にあるものを、他人の中に見出すことを「投影」と言います。
心の美しい人は、他人にも美しさを見出して、美しいと感じることができます。
それと同じで、自己肯定感の高い人は、周囲の物事に対しても「好き」「キレイ」「楽しい」とというような肯定的な側面を自然と見出してしまいます。
これは、無意識的に起こる現象で、肯定的な側面ばかりがみえて「しまう」のです。
ではここで、ストレスの話に戻りましょう。
自己肯定感が高くて、周囲が肯定的なものばかりに見えている人は、ストレスを感じるでしょうか?
ラザルスの2次評価理論によれば、ある出来事が「危険」とか「問題」だと判断しなければ、ストレスは生じないということでしたね。
周囲を肯定的なもの、「好き」「キレイ」「楽しい」というものばかりに囲まれている人は、ストレスを感じようがないのです。
自分の周囲にある人や物やコトが変わらなくても、自分自身の心が変化して自己肯定感が高まりさえすれば、それらの人や物やコトが肯定的に見えるようになるのです。
逆に、自己否定ばかりしている人はどうでしょうか?
そういう人は周囲の人も物もコトも全て否定的に見えてしまいます。
否定的とは「イヤ」とか「気持ち悪い」とか「むかつく」とかそういう感じです。
自己否定ばかりしている人は、嫌、気持ち悪い、むかつく、そういうものばかりに囲まれて生きて居ます。
これはもう、ラザルスの2次評価理論で考えるまでもなく、さぞストレスフルな生活だろうなと想像できます。
私の自己肯定感セッションを受けた方たちは、
・肌がきれいになった
・周囲の人が優しくなった
・人生がとても楽になった
などとも口を揃えて報告してくれます。
こういう報告を聞く時が、私の一番うれしい時です。
心理療法を用いれば、ストレスを軽くすることは別に難しいことではありません。
しかし、ストレスを軽くすることは目的ではなくて、手段にすぎません。
本当の目的は、人生が明るく開けていくことであって、
クライエントからそういう報告を受けたときが、私が一番うれしい時です。
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