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嫌な上司がいるならば・・・


あなたは、どんな世界に住んでいますか?


楽しい世界?美しい世界?辛い世界?厳しい世界?


私たちは、同じ地球の同じ島に住んでいるはずなのに、


世界の見え方はそれぞれに異なっています。


普段から付き合いのある人の場合、ある程度似た世界に住んでいると思うのですが、


たまに同じ日本人か・・・というくらい異なる世界に住んでいる人と出会うこともあります。


これはちょっと不思議な現象だと思ったことはないでしょうか?


一体どうして、それぞれに違う世界が生まれるのでしょうか?



この世界は、心の写し鏡


人によってそれぞれ住む世界が違うのは、


それぞれの世界に、それぞれの心を投影して生きているからです。


私たちは、自分の心の中にあるものしか、世界に見つけることができません。


例えば、世界が美しいと感じるのは、自分の中に美しさがあるからです。


逆に、世界が醜く見えるならば、自分の中に醜さがあるからです。


人間の心はそれぞれ違うから、住んでいる世界も異なるわけです。


この原則を理解していることは、とても大切なことです。


この原則を理解していることによって、


様々な問題を解決していくことができるからです。



本当の問題、本当の原因に気づく


あなたが何かの問題を抱えているとしましょう。


例えば、嫌な上司がいて辛い思いをしているとしましょう。


多くの場合、この上司が問題であると考えるでしょう。


あるいは、仕事のできない自分が問題と考える人もいるでしょう。


しかし、本当の問題は、どちらでもありません。


本当の問題は、あなたが上司のことを嫌だとか、辛いと感じていることです。


そういう思いを味わっていることこそ本当の問題です。


だって、どんな上司であれ、仕事がどんなできなくても、


あなた自身が嫌だなとか、苦しいとか、辛いとか感じていなければ、


なんの問題があるでしょうか?単なる平和な日々ではありませんか?


では、その本当の問題の本当の原因は何だと思いますか?


それは、実は、自分の中にある醜さ、辛さ、厳しさ、嫌らしさ、汚さそういうものです。


さっき、自分の心の中にあるものしか、世界に見つけられないと言いましたね。


上司が厳しい、嫌らしい、汚い・・・と感じているとしたら、


あなた自身の中に厳しさ、嫌らしさ、汚さがあるからなのです。


そういうものを心の中に持っていなければ、上司をそういう風には感じません。


これは、厳しい指摘をしているようですが、当然の話でもあります。


心の中に一点の曇りも持たず、美しく澄み切った心の人物などいないですからね。



では、その問題はどうやって解決したらよいか?


根本的に問題を解決する方法は、原因をなくしてしまうことです。


つまり、嫌な上司に投影している自分自身の中の醜さをなくしてしまえば良いのです。


嫌な上司を変えることはできないのですが、


自分の醜さを消化してしまうことは、さほど難しいことではありません。


自分の心の中を探って、投影している醜さを見つけ出して、よく向き合うのです。


その醜さに気づき、よく理解し、受け入れたとき、その醜さはまるで成仏するかのように消えてゆきます。


その醜さが自分の心の中に存在している理由や意味をよく理解して、自分にとって必要な存在だったんだと認めるのです。


それが、できると、醜さは醜さではなく、大切な自分の一部となって成仏するのです。


これは、ことばにする®のセッションで、私が良くやっていることです。



自分の中の醜さがなくなるとどうなるか?


自分の中の醜さがなくなれば、その醜さを世界の中に見出すことはできなくなります。


つまり、嫌だった上司が、嫌でなくなります。


これは世界が変わると言っても良いような、ちょっとした変化です。


「あれ?嫌じゃない・・・」と感じることになるでしょう。


目を合わせるのも嫌・・・と思っていたはずなのに、


「ランチくらいなら一緒でも・・・」という風に思えるようになります。


嫌な上司との関係を解決したいのならば、


転職する必要はありません。


話し合う必要すらありません。


自分自身の心と向き合って、自分の醜さを受け入れれば良いのです。


ただそれだけで、全ては変えられるというのが今日のお話でした。