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執筆者の写真北林陽児

暴露療法で、腰痛を消し去る方法



『腰痛これだけ体操』を解説します。


タイトルを見て、「そんなことができるんですか?」と思う人もいるかもしれませんね。


このブログではすでに何度か取り上げてきたことですから、中には、またその話・・・という方もいらっしゃるかもしれませんね。


もちろん、結論的にはできるのですが、いくつかの方法が考えられます。


今日はその中でも一番信頼性の高い「腰痛これだけ体操」について、解説しようと思います。


「腰痛これだけ体操」は東京大学の松平浩特任教授が提唱している体操で、『腰痛は脳で治す。3秒これだけ体操』という書籍が出版されています。

この体操はNHKなどにも取り上げられており、社会に認められている方法と言えると思います。


「腰痛これだけ体操」は心理療法なのか?


これだけ体操は、物理的には背中を後ろに反らして、その体勢を何秒間か維持するという内容の体操です。


たったこれだけの体操で、なぜ腰痛が良くなるかと言うと、暴露療法という心理療法の効果があるからです。


暴露療法というのは恐怖症の治療によく使われる心理療法で、恐怖症の対象物にわざと近づく(暴露)することによって、恐怖症を克服するというものです。


探偵ナイトスクープという番組では「荒治療」と称して、恐怖症や苦手を克服する様子が定期的に放送されているのです、例えば最近では卵恐怖症の女性が取り上げられていました。


この世に卵ほど安全なものも少ないと思うのですが、そんなものでも恐怖症になってしまうんですね。


この場合、例えば大量の卵を目の前に置いて、しばらくそのまま我慢するというような方法が、暴露療法ということになります。


最初のうちは恐怖があってワーワーと騒ぐのですが、しばらく経つと何も感じなくなって恐怖症がなくなります。


これは、自分はワーワーと騒いでいるだけで、時間が経っても何も危険なことは起こらないという現実に気づくことによって、恐怖を感じる必要はないと気づくのです。


こちらの動画に様子が一瞬映っています。



「腰痛これだけ体操」のどこが暴露療法なのか?


腰痛は、背中を後ろに反るのが危険な姿勢だとされていて、腰痛のひとは猫背だったり、前かがみの姿勢をとってしまいがちではないでしょうか?


「腰痛これだけ体操」は、その最も危険と恐れられている姿勢を敢えてとるわけです。


最初のうちは恐る恐るその姿勢をとるわけですが、続けていくうちに、背中を後ろに反っても平気だということに気づきます。


そこで、自分は腰痛だと思っていたけど、実は平気なのではないか?という心の変化が生まれるわけです。


これは完全に暴露療法と言えますし、実際に上で紹介したタイトルにも「脳で治す」と書かれていますね。


骨とか筋肉とか筋とかではなくて、「脳で治す」わけです。


医者は「脳」という言葉、心理療法家は「心」という言葉を使うわけですが、その中身は同じことで、要するに「認知を変更する」ということなのです。



ことばにする®による腰痛の解消


心理療法には様々な流派があって、同じ目的でも全く違うアプローチがあります。


暴露療法というアプローチは、認知行動療法という流派に属するもので、過去に間違って学習したことを、解除するための再学習をするという考え方に基づいています。


一方で私が行っている「ことばにする®」では、体の感覚を言語に変換することによって、体の感覚を消し去るという方法です。


つまり、腰痛は、あなたに何かを訴えるメッセージを持っているので、そのメッセージを言語化して理解するわけです。


あなたがメッセージを受け取れば、訴える必要がなくなって痛みは消えるわけです。


まあ、ちょっと不思議な感じがするかもしれませんが、実際できることなので・・・笑


という感じですかね。


今日はこの辺で・・・

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