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自分価値を再評価して、自己肯定感を強める

  • 執筆者の写真: 北林陽児
    北林陽児
  • 2023年10月11日
  • 読了時間: 3分

昨日の記事では、「自分とは何か?」という疑問に対して、時間という軸からは「過去の積み重ね」と捉えられると述べましたね。


自己肯定感を強めるというテーマを考えるに際して、そもそも自分とは何か?という遠大な議論を始めているわけです笑


と言うことで今日は、また別の軸から、別の捉え方を考えてみましょう。


今回は、「関係性」という軸から、自分を捉えてみましょう。


人と言うものは、関係性の中で存在していて、関係性が全くなければ、その人物はいないのと同じと言っても良いかもしれません。


このブログも、読者がいてくださって、私の記事を読んで、私という人間を認知してくれて初めて存在できているわけです。


読んでくれている読者が誰も居なければ、ただのデータであって意味のある存在にはなりません。


ところで、この関係性というものは、「社会」と言い換えても良いかもしれませんね。


はっきり言って、私はいわゆる「社会の中に居場所がない」という感覚を、たくさん味わっているのですが、その状態が自己肯定感を深く傷つけるということは間違いないでしょう。


逆に言えば、自己肯定感を強めるためには、この「関係性の中での自分」に重要なカギが隠されているわけです。


社会の中における居場所というものは、「役割がある」「役に立っている」「機能を担っている」ことによって生まれてきます。


例えば、会社の中で、何の役にも立っていない人というのは、居場所がだんだんなくなって、やがて職を失うことになるでしょう。


このように社会の中で「役割がある」「役に立っている」「機能を担っている」というようなことを、抽象的に言うと「価値がある」ということになります。


つまり、関係性の中での自分とは、「提供している価値」を意味しており、価値が高いほど存在感は増し、価値を提供できなければ居ないのと同じなわけです。


自己肯定感がひどく弱っている場合、家庭環境や障害や病気など様々な要因の中で、社会の中での役割を持てず、価値が著しく低下している場合があります。


そのような場合、心の中で、自己価値を見直すことによって、自己肯定感を強めることができます。



さて、ところで、先日このブログでも紹介したフロムの『愛するということ』に以下のようなことが書かれていました。


「与えることは、それ自体が喜びである。それゆえに、ただ受け取るだけで、相手に喜びを与えることができる。」


私としては、結構な衝撃的な言葉でした。


なぜならば、役割とか価値というものは「与える」ことと同義のような気がしていたのですが、実は「受け取ること」も役割であり、価値があるということだからです。


これは完全なるゲームチェンジですね・・・。


極端に言えば、「仕事などせずとも、給料を受け取ること自体を役割として、会社にいても良いし、それが自分の価値である。」と言えるということです。


そう言えば、働きアリには、働く者とサボる者が必ず一定割合でいて、サボる者を除外すると働きアリの一部がサボりだして、一定割合に戻るそうです。


このことから、サボるという行動にはアリ社会全体としての価値があると考えられています。


このようなことから言えることは、私たちには、誰かの役に立とうが立つまいが、「無条件に価値がある」ということなのです。


無条件に価値ある存在である私たちは、「価値がない」などということはありえないのです。


私自身も、自己価値が著しく低下していた時期があるのですが、それは幻想だった・・・と気づいて、夢から目を覚ませば、自己肯定感は飛躍的に高まります。


このことは、現実とは全く関係なく、純粋に心の中だけで、その夢から目を覚ますことができます。


心理療法には、悪い夢から目覚めさせるような感覚があります。


今まで、現実だと思って認識してきたものは、そのように見えていただけのことであって、心が変わり、認識が変われば、現実の見え方は全く違うものなります。

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