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苦手克服法を、ちょっと解説。

執筆者の写真: 北林陽児北林陽児

更新日:2024年2月9日

前回の記事では、絵が苦手という問題を解決した話を書きましたね。


その記事の中では、こんな風にやると解決するよという方法について述べたのですが、何故そのような方法で解決するのか?という話が抜けていました。


様々な説明の仕方があると思うのですが、フロイト風に書いてみましょう。


あ、サムネイルの髭の外人のおじさんは、フロイトですお。


結論的には、無意識に抑圧されていた苦手な気持ちを、意識に上げたから。ということになります。


私は、絵を描くことに対して、苦手、苦しい、下手くそ、恥ずかしい、情けないと言ったような気持ちを持っていたわけですが、それが心の奥底、つまり無意識に抑圧されていたわけです。


過去の人生において、絵を描く機会があり、その度に、苦手、苦しい、恥ずかしい、情けないというような気持ちを抱いてきたのですが、そういう本当の気持ちを素直に認めることなく、強がっていたわけです。


その結果、認められなかった感情は、心の奥へと押し込められて、ドロッと沈殿してしまいます。そのような感情のことを抑圧と言うわけです。


無意識の領域に抑圧された感情は、意識の領域にはありませんから、自分の意識・意志によってコントロールすることはできず、無意識的な行動として現れるようになります。


例えば、描こうとすると嫌な気分になるとか、描いた絵を見ると恥ずかしさがこみ上げてくるとか、そういう感じです。


この心の中で湧いてくる「嫌な気分」とか「恥ずかしさ」などの感情は、自分の意志ではコントロールできませんよね?そのような感情は、意識では抵抗できずに自分を支配してしまうものです。


結果、人間は不快を避けるように行動しますから、「絵を描くことを避ける」という風に行動まで支配されることとなります。


この「絵を描く」という行動と「嫌な気分」「恥ずかしさ」のようなネガティブ感情が組み合わさっていることが、苦手意識の正体であると言えます。


逆に言えば、苦手意識を克服するとは、そのような感情の仕組みを解体することを意味しています。


絵を描くという行動をとっても、「嫌な気分」「恥ずかしさ」「苦しさ」が勝手に湧き上がらなくなれば、絵を描けるようになるということです。


さて、そのような嫌な感情が、自分の意識・意志でコントロールできずに湧き上がってしまう理由は、その嫌な感情が無意識に抑圧されているからだと述べていましたね


ということは、無意識に抑圧されている感情を、意識に上げる。つまり、その感情を認めて受容するとどうなるのでしょうか?


自分の意識・意志でコントロールが可能になって、勝手に湧き上がらなくなります。


従来は、「絵を描くと苦しくて辛くて恥ずかしい」という心理状態に自動的になってしまって、絵を描くことを回避していました。


しかし、その苦しくて辛くて恥ずかしいという気持ちが湧き上がらなくなれば、絵を描くという行動を意志に基づいてとることが可能になります。


「確かに今は下手だけど練習してみるか。」という風に下手であることを受け入れたうえで、どうするか?という行動をコントロールできるようになるわけです。


と言うことで、以来数日、私は絵の練習に取り組んでおります。


まあ、こんな感じで、意識と無意識の仕組みはなんとなくわかったでしょうか?


でも、あれですね。


意識・無意識は分かったとしても、先日の記事で紹介した苦手の克服法と、どう関係しているのかが明確になっていませんね。


まあ、その話は、また次回ということで。


今日も、読んでくださってありがとうございます。

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