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「ペンを咥えると楽しい」はうそ?

  • 執筆者の写真: 北林陽児
    北林陽児
  • 3月28日
  • 読了時間: 3分

みなさん、こんにちは。

 

今日は、再現性の危機の話の続きで、表情フィードバック仮説についてです。

 

これは、「ペンを横に咥えると楽しい気分になる」という実験研究でした。

 

口角を挙げて口を開いて笑顔のような表情を作ると、楽しい気分になるということで、「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」のだと精神論ではなく、科学的に、言われるようになって、世の中に広く認知されました。

 

例えば高校野球では、ピンチの時こそ笑顔を作って、楽しい気分になることで、実力を引き出せ!

 

という指導がかなり広がっていますね。

 

昭和のスポーツシーンでは、ヘラヘラ笑うなと殴られていたのですが、時代も変わりましたね。

 

  

 

 

しかし、表情フィードバックは、再現することはできませんでした。

 

つまり、科学的には却下されたということです。

 

ただ、言い訳の余地があるようで、元々の実験ではビデオ撮影はなかったが、再現実験では被験者をビデオ撮影しており、それがプレッシャーを与えた結果、楽しくならなかったのではないかと言われています。

 

このことから、再現性は完全却下されたのではなく、「条件による」ということのようです。

 

 

 

 

 

個人的には、この「条件による」は、クセ者だなと思います。

 

何故ならば、ペンを咥えるというンプルな実験内容ですら、大学教授のような研究者ですら、実験室の中ですら、条件統制できないということだからです。

 

厳しく統制された特殊条件の中でしか機能しないとしたら日常生活では全く機能しないわけです。

 

現実の生活の中においては、ビデオカメラの有無程度の条件変化はそれこそ無限にあります。

 

例えば、高校野球にしても、地方大会の1回戦のピンチなのか、甲子園の決勝でのピンチなのか、あるいは、好きな女の子が応援に来ているかどうか・・・そんな条件の違いというのは、無限にあるわけです。

  

厳しく条件統制すれば、再現性ありとなるかもしれませんが、しかし、現実生活の中で、役に立つとは思えない・・・わけです。

 

心理学の実験というのは、そういう側面があって、科学性を高めるほど、一般の人々の興味を引けない退屈な話になってしまうんですね。

 

実は、再現性の危機で否定されている研究は、一般の興味を引けるキャッチーな研究が多いようで、「キャッチーなことを言ったもん勝ち」という状況に陥っていた模様です。

 

 

 

 

なんだかアレですね。非常に後ろ向きで批判的な話になってしまって申し訳ないですね。

 

まあでも、大丈夫です。

 

それでも最終的には、「それでも全く問題ない」という話に着地しますからね。

 

また次回もお付き合いくださいね。

 

次回は、プライミング効果について書いてみようと思います。

 

 
 
 

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