書籍の紹介『インナーマザー』
- 北林陽児
- 2 日前
- 読了時間: 2分
前回の記事では、心の中から親の声が聞こえてくるという話を書きましたね。
それに関連したタイトルの本がありましたので、紹介させてください。
『インナーマザー』と言うタイトルで、著者は精神科医の先生ですね。
「インナーセルフ」という言葉は、この業界では良く聞くワードですが、インナーマザーというのは初めて聞く言葉で、この著者が考えた言葉のようですね。
その声の存在には誰もが気づいていたと思うのですが、その存在に対して改めて名前を付けたことで、その存在を言語化することは問題解決に役立つと思います。
本書は、その新しい概念としてのインナーマザーについて解説するというよりは、母娘問題、毒親問題、アダルトチルドレンなどの全般について語っています。
心の問題を癒す方法としては、同じ問題に悩んでいる人の話を聞くという方法があるのですが、その問題についての本を読むというのも同じような効果があるでしょう。
そのような悩みを抱えている方は、このカテゴリの本を何冊か読んでみると良いと思います。
毒親問題を解決する方法としてこの本では「ジェノグラム」という方法を紹介しています。
これは、家系図を書いて、どんな関係のどんな人々がいたかを明らかにしていくというものです。
すると、同じような問題や同じような関係性が、家系の中で繰り返されていることが明らかになります。
この「明らかにする」というのがポイントで、心の問題の解決においては、隠れている気持ちや真実を明らかにすることが大切です。
気持ちを言語化するとスッキリするというのも、隠れている気持ちを明らかにしているわけですね。
また、自分の気持ちを紙に書き出すというセルフケアの手法もありますが、家系図を紙に書くことによって物理的に明らかにできるという面でも効果があるのでしょう。
家系図を書くというのは比較的簡単にできると思いますので、試してみてはいかがでしょうか?
ただし、書き方には色々ルールと言うか、関係性を図示するための方法があるようなので、常識的な普通の家系図とは少し違います。
本書を読んでも良いですし、ジェノグラム自体は業界的には知られた方法なので、ネットで調べても良いと思います。
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